テレビで見た湧き水の集落
私が中学生の頃、
とあるドキュメンタリー番組を観ました。
舞台は滋賀県高島市針江の「生水の郷」。
湧き水を利用した独特の暮らしが営まれる場所です。
集落の中を流れる水路は各家庭の敷地へと引き込まれ、
「川端(かばた)」と呼ばれる台所のような場所で
生活用水として使われています。
水道が当たり前の私には驚きの光景で、
「現代にこんな暮らしが本当にあるのか」と衝撃的でした。
それから20年以上が過ぎ、
あの番組がブルーレイ化されていると知り、思わず購入。
久しぶりに子ども達と一緒に観ることにしました。
行ってみたい!
番組では澄んだ湧き水や川端のある暮らしが紹介され、
子ども達は「すごい!」「行ってみたい!」と大興奮。
私も実際にこの場所を訪ねてみたい気持ちが強くなりました。
調べてみると、地元の方が集落を案内してくださる
見学ツアーがあるとのこと。
さっそく申し込み、家族で訪れることにしました。
生水の郷の見学ツアー
当日は地元のガイドさんと集落を歩きながら、
生水の郷の歴史や暮らしについて教えていただきました。
ここの湧き水は約200年前に降った雨が地下へ浸み込み、
長い年月を経て湧き水となっているそうです。
私たちが普段飲んでいる水も巡り巡っているわけですが、
こちらの200年という時間スケールには圧倒されました。
集落の中を流れる水路はどこも美しく、
水が流れる静かな音が響いています。


実際の川端にも入らせていただきました。
澄んだ湧き水の美味しいこと。
子ども達も喜んで何度もおかわりしていました。
川端では果物や野菜を冷やしており、
炊事後の水が流れる場所にはコイが泳いでいました。
食器についたご飯粒などを食べるためです。
人が使った水を生きものが利用し、
その水は再び流れていく。
無駄のない循環の仕組みに感動してしまいました。

変わらない風景
中学生の頃にテレビで観た風景。
あれから20年以上が経ちました。
世の中は大きく変わり、
便利なものが次々と生まれています。
それでも生水の郷には、
当時テレビで観たのと同じような
静かで美しい暮らしが残っていました。
もちろん昔のままではなく、
時代に合わせて変化もしているのでしょう。
それでも水を大切に使う知恵と文化は
今も受け継がれていました。
人と自然が共に生きる
現代社会では、より便利に、より多くを
求めることが当たり前になっています。
本当に必要なのかを考える暇もなく。
一方、生水の郷で見えたのは、
今ある自然の恵みを上手に使いながら
穏やかに暮らす人々の姿でした。
湧き水が流れ、人が使い、生きものが利用し、
再び自然へ戻っていく。
その循環を通して、
人と自然が共に生きる光景に深く感動しました。
子ども達にとっても初めて見る暮らしで、
とても良い体験になりました。
ただ、影響を受けすぎたようで、
帰宅後には「うちも台所で鯉を飼いたい!」
と言い出しました。
気持ちは分かりますが、それは少し難しそうです。


お世話になりました
中学生の頃から憧れていた場所を、
20年以上経って家族で訪ねることができました。
地元の皆様には大変親切にしていただき、
忘れられない一日になりました。
今回視聴したブルーレイについてはこちら、
生水の郷の見学ツアーはこちらから申し込みできます。
なお、生水の郷は観光施設ではなく、
現在も多くの方が暮らしている生活の場です。
見学ツアーとして地元ガイドさんの案内で集落を巡り、
川端を見学させていただきました。
ツアー外で個人宅の敷地内や川端へ
勝手に立ち入ることは控えましょう。
私たち家族も地元の皆様のおかげで
貴重な体験をさせていただきました。
これから訪れる方にも、現地のマナーを守って
気持ちよく見学していただければと思います。


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