近所の水路で
春になって水温が上がる頃、
毎年楽しみなことがあります。
それは近所の水路で見られるプランクトンの大発生。
いろんな種類がいますが、
私が特に好きなのはミジンコです。

ミジンコの紹介

ミジンコは1~4mm程度と微細ながらも
エビやカニと同じ甲殻類の仲間。
胸のあたりにある鰓脚(エラ)を動かして水流を作り、
水中を浮遊する植物プランクトンをこし取って食べる。
ミジンコが増えると植物プランクトンを
どんどん食べるので水が透明になっていくのが面白い。
ミジンコは普段はメスのみで子どもを産み、
子どもは母親の完全なクローンであり全てメス。
しかし水温の低下や水質汚濁、捕食者の増加などで
生息環境が悪化すると、オスが生まれてメスと交尾し、
丈夫な膜に包まれた耐久卵という特別な卵ができる。
耐久卵は乾燥に強く、捕食者の消化管も生きたまま通過できる優れモノ。
冬の間は水底に沈んでおり、春になって水温が上がると
孵化して再びミジンコが増え始める。
耐久卵は生き残るための進化の賜物である。
子ども達とミジンコ観察
水路から容器で水をすくってミジンコを採集。
ピョコピョコと泳ぐ姿を横から眺めて子ども達は興味津々。
小さくてもエビやカニの仲間であること、
生態系の中で小魚の餌となる重要な役割があることを
説明するとすっかり感心した様子でした。
見えにくいモノにも目を向けて
水が澄んでいく時、魚がイキイキとする時、
その裏ではミジンコが働いている。
ミジンコは微小で見えにくいが故に
魚に比べるとあまり注目されません。
しかし魚の餌になるという重要な役割があり、
生態系全体を俯瞰する上でとても重要な存在です。
子ども達にはこういう観察を通して、
世の中には目に見える分かり易いものだけではなく、
見えにくいが大切なものがあることを知ってほしい。
裏に隠されたものまで含めて、
物事の本質を掴むセンスを養ってほしいと思います。


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